☆新しい生活様式で私たちの暮らしや人との関係はどう変わっていくのか<その1>はこちら☆
あなたは親とどのくらい会話をしていますか?
10年ほど前、「親と一緒に過ごせる時間があとどれくらいあるか」的なキャッチコピーで宣伝された書籍(「親が死ぬまでにしたい55のこと))が話題になりました。
親と同居していない限りは、仮に近くに住んでいたとしても、せいぜい一週間に一回程度しか会う機会がないかもしれませんし、遠方であれば、1年に1~2回程度の方もいらっしゃるでしょう。
実際に時間を計算してみますと、どうやらこういうことらしいです。
親の寿命があと15年とし、お正月とお盆などに3日ずつ帰省し、その1日で実際に接する時間を12時間として計算すると、
15年×6日×12時間=1080時間
で、なんと45日分しかありません!
親と会って話せる時間が、残すところそれしかないと思うと、無性に話してみたくなりませんか?
コロナ禍で変化した会話のかたち
ところがコロナ禍では、親に気軽に会いに行くことも難しくなくなり、ゴールデンウィーク期間中は、オンラインによる帰省が推奨されましたし、施設に入所している方との対面は、ビデオ通話で行われているところが多くなりました。
あまりにも急速な変化に、老いも若きも「オ…オンライン帰省?」「ビデオ通話なんてどうやってやるん?」と?マークが飛び交う中、慌ててアプリをスマホに入れたり、PCにカメラとマイクを設定するなどし、見よう見まねでビデオ通話による帰省を実行された方が、かなりいらっしゃったようです。
オンライン帰省が「新しい生活様式」の一つとして一般的になれば、「長期休暇は帰省に充て、帰りは渋滞に巻き込まれ、自宅に戻ってぐったり、奥様はイライラ…」という悲劇的なことがなくなり、「金曜日の夜は家族みんなで楽しくオンライン帰省♪」なんていうことが普通になるかもしれません。
気軽に帰省できるということは、親やきょうだいなどと会う(話す)時間や、普段の姿や生活ぶりを確認する機会も増えることになります。
また、遠方の施設に入所している親とも、ビデオ通話による対面ができるようになれば、今までよりももっと頻繁に会話をすることができ、お互いの安心感も増すことでしょう。
さらに、実際に対面して聞きづらいこと、言いづらい話も、カメラ越しであれば話しやすい、という利点もありそうです。
親御さんがお元気なうちに、さまざまなお話をし、お互いの思いをきちんと伝え、もしもの場合の心配ごとを減らして行きましょう。
親子間での会話をどうやって深めていくかについては、次回お伝えしたいと思います。
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