もうはまだなり まだはもうなり
株式投資をされている方はご存知かもしれませんが、「もうはまだなり まだはもうなり」という相場の格言があります。
「もうここが天井(上値)」と思って売ったら、まだ株価が上がって悔しい思いをした、「まだ上がる」と思って株を売らずにいたら、もうそこから株価がどんどん下がってしまって青くなった、そんな思いをされたことがある方もいらっしゃるかもしれません。
コロナ禍にも関わらず、現在の日経平均株価はバブル期の水準に戻ってきました。
バブル時代、遊ぶ暇もないほど懸命に働き、そして目の前でバブルがはじけていくさまを見た私にとっては、今の株高には複雑な思いがあります。
遺言書を書くのはまだ早い?
「遺言書を作るのはまだ早いと思っている」、また、「遺言書を作るタイミングに悩んでいる」という方はかなりいらっしゃると思います。
相談に来られた方から「いつ作るのがいいの?」と聞かれた場合、ほとんどの弁護士は「今でしょ」(古いですが)と答えるはずです。
なぜかと言えば、遺言書作成をするには、残念ながら「もう(遅い)」ということはあっても、「まだ(早い)」ということはないからです。
たとえば、「70歳の誕生日に遺言書を作ろう」と思っていたとしても、その年齢に達した時にはそのことを忘れてしまっているかもしれないですし、いくら若くても、突然の事故や病気で意識不明の重体になってからでは、自分の意思を正確に伝えることは難しいでしょう。
それが「もう遅い」ということになります。
その日は突然やってくる
私たちは、自分の身にいつ・何が起きるかわからない、ということを、10年前の大震災、そしてこの新型ウイルスの感染拡大で知ることになりました。
昨日まで元気に楽しく会話をしていた人が、あっという間に自分の前からいなくなってしまうことの辛さ、そのような気持ちを抱えているのに、さらに遺された人たちの間で争いが起きたら…。
考えただけで悲しいことですよね。
でも残酷かもしれませんが、それが現実に起きうることなのです。
遺言書を書いてみようと思ったときが遺言書を作るタイミングです
残念ながら「争族」になってしまったご経験がある方は、ご自分の相続人たちには、決してそのような思いをさせたくないと強く思われているのではないでしょうか。
またそのようなご経験がたとえなくても、「まだまだ元気だから大丈夫」、ではなく、「元気だからこそ遺言書を作る」、という考えにシフトしていただければと思います。
心身が弱ってからでは、落ち着いた判断や意思の伝達が難しくなります。
遺言書を作ると長生きするとも言われています。
自分の今後がなんとなく気になる、ちょっと書いてみようと思ったその時が遺言書を作るタイミングです。
移り変わりがあっても大丈夫。
一歩踏み出してみましょう
遺言書作成後、お気持ちが変わったり、資産の増減があることを心配される方がいらっしゃいますが、遺言書は何度でも書き替えることができます。
ですから、「まだ早い」ということは全くないのです。
何かをしなくてはとは思うけれど、何からどう始めたらよいのかわからない、自分の相続はどうなるのか…、もしそのようなモヤモヤしたお気持ちを抱えていたら、どうぞお気兼ねなく、一新総合法律事務所にご相談ください。
あなたの思いを弁護士がじっくりお聴きします。
◆遺言書作成・相続のご相談は初回無料です。
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