「エンディングノート」という言葉が世に出て久しいですが、
書店で手には取ってみたけれど、購入までは…
いざ書こうとしても、どこから手を付けたらよいか分からない…
まだまだ元気だし、自分が死ぬことは考えたくない…
実際の利用者(書いている方)は、多くはないのが現状です。
エンディングノートは、出版元によって多少の違いはありますが、主に、
- 財産の情報(預貯金・不動産・株式・保険契約・貴重品など)
- 親族の情報(家系図)
- 友人・知人の情報
- 人生・自分史
- 介護・延命措置の希望
- 葬儀・供養の希望
- 家族や親族、パートナーへのメッセージ
を記入する構成になっています。
エンディングノートは、遺言と違って、法的効力はありませんし、エンディングノートを書かなくても恐らく葬儀や遺産分割は行われるでしょう。
「じゃあ、書く意味はあるの?」と思われるかもしれません。
エンディングノートを書くことの意義は様々ですが、先ずは、介護・延命措置・葬儀・供養・遺産分割などの際に、家族や親族、パートナーの負担を減らすということです。
エンディングノートに記入された情報は、各種手続きの際に参考になるはずです。
また、私の所属する、一般社団法人終活カウンセラー協会では、エンディングノートを以下のように定義しています。
「自分自身を見直すことができるもの。人生の棚卸帳であり、最後のラブレター」
エンディングノートを書くことによって、自分の過去・現在、そして終焉を考える機会になり、これが、結果的に今を(今後を)より良く生きようというポジティブな意識の獲得に繋がります。
人間は不思議なもので、終わりを意識すると、自然と現在の生を大事にするのです。