先日、全国的に緊急事態宣言が解除され、少しずつ以前の日常を取り戻しつつあります。
とはいえ、引き続き「新しい生活様式」での日常生活を求められ、慣れない環境に戸惑われている方、ストレスを抱えている方が多いようです。
さて、今後私たちは新しい生活様式で、どのように暮らしていくことになるのでしょうか。
そして家族や知人との関係性はどのように変わっていくのでしょうか。
まずは感染防止の三つの基本、①身体的距離の確保、②マスクの着用、③手洗い、について考えてみます。
③は日本人にとっては、子どもの頃から口うるさく言われていることなので、それほど抵抗はないでしょう。
また②についても、インフルエンザや花粉症などでマスクをすることには慣れている方が多いと思いますので、購入しづらい(売っていない、高いなど)ことを除けば、こちらも何とか許容できるのではないでしょうか。(ただし夏に向けての熱中症には注意が必要です。)
問題は、①の身体的距離ではないでしょうか。
人との間はできるだけ2メートル空け、遊びに行くなら屋外へ、会話は真正面を避けましょう、とあります。
これを細かい日常生活の各場面で見て行きますと、スーパーでの買い物はすいている時間に素早くすませ、商品をあれこれ手に取らない、外出は徒歩や自転車で、公共交通機関を使うときは車内の会話は控えめにする、食事は横並びでおしゃべりは控えめに、大皿を避けてお酌はしない、とされています。
そしてこの新しい生活様式は、冠婚葬祭の儀式にまで言及されています。
多人数での会食はせず、体調が優れないときは参加しない、そして今やオンライン方式での結婚披露宴や葬儀なども行われています。
昨年の夏、お墓参りに行けない人向けに、インターネットお墓参りやバーチャルお墓参りというシステムが開発されたという報道を見て、大変失礼ながら、個人的には笑い話のネタにしていたのですが、まさかこんなに早く、オンラインでお焼香まで済ませてしまう時代が到来するとは…。
そして、コロナに感染して亡くなられた有名人のお骨の受け渡し場面をテレビで観て、衝撃を受けた方も少なくないのではないでしょうか。
新型コロナ感染予防の観点から、私たちがこれまで大切にしてきた、各儀式の執り行い方、大切な人との関わり方が、大きく変わりつつあります。
そのような状況下において、大切な人に対し、自分の思いをきちんと残していくためには、どうしていったらよいのか、何回かに分けて書かせて頂きたいと思います。
☆新しい生活様式で私たちの暮らしや人との関係はどう変わっていくのか<その2>はこちらです☆