2021年もあと数日で終わりますね。
新型ウイルス感染も落ち着き、少しずつではありますが、以前の日常を取り戻しつつあります。
コロナ禍前と全く同じ生活に戻るのはまだ難しいかもしれませんが、それでも今年の年末年始は久しぶりにご実家に帰省される方もいらっしゃるかもしれません。
大事なことをどうやって聞きますか?
もし久しぶりに親に会うことができたら、皆様はどんな話をされますか。
くれぐれも唐突に、「葬儀はどうしたいの?」とか「あのさぁ、遺言書を書いてもらいたいんだけど‥」なんて仰らないでくださいね。
ただし、とても大事なことなので、親から直接聞いておきたいというお気持ちはよくわかります。
ではどうしたら良いでしょう。
人それぞれ、いろいろな手段、切り出し方はあると思いますが、まず自分自身がどうしたいかということを考え、実行すること、そして、その次に、親に対し、自分がどう思っているかということを率直にお話しすることが大切だと思います。
まず、自分自身が行動を
自分自身の葬儀の様子を思い描いたり、エンディングノートや遺言書を書いて自分の考えについて整理してみることによって、今の自分の課題に気づいたり、親に対する感謝の気持ちや子どもや親族らに残したい思いも次々と湧き出してくる人が多いと言われています。
繰り返しになりますが、親に気持ちを語ってもらいたい、残してもらいたいのであれば、まずは自分自身が考え、行動し、そしてそれらを親に伝えてみることを実行してみてはいかがでしょうか。
具体的には、このような感じです。
☆葬儀や供養をどうしてもらいたいかを親から聞き出したい
自分自身にもしものことがあったら、どうして欲しいのかについて考え、それを然るべき人に伝えてみて話し合う
⇓
親に対し、自分の葬儀のイメージを話してどう思うか聞いてみる
☆親に遺言書を書いてもらいたい
まず自分が遺言書やエンディングノートを書いてみる
⇓
パートナーや子どもに書いたことを伝える
⇓
自分が書いたものを親に見せ、書いた時の気持ちや感想を親と共有してみる
たとえいくつになっても
おそらくこちらをお読みいただいている方は、それなりの年齢になっておられ、お子さんがいらっしゃる方も多いと思います。
あなたが自分の親を心配しているのと同じくらい、あなたのお子さんも、あなたのことを思っておられるのではないでしょうか。
そしてあなたの親御さんもやっぱりあなたのことを心配しているはずです。
親にとっては、たとえ子どもが還暦を過ぎても子どもなのです。
今年もコラムをお読みいただき、ありがとうございました。
皆様が良いお年をお迎えになり、久しぶりに会えた親子間で、楽しく充実した会話が弾みますよう、心よりお祈りいたします。
年末年始にご家族と話し合われて、相続や遺言についての疑問が生じましたら、一新総合法律事務所にご相談ください。
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