解決事例

2018.04.26

解決事例

手続について知りたい何から始めてよいかわからない

知らない親族から突然遺産分割について連絡が来た。書類に印鑑を押すように言われたが、全く意味が分からない。

【事案の概要】

Aさんは40代の女性です。

ある日、Aさんのもとに、全く面識のなかったBさんという人から、「あなたはCさんの相続人となっています。遺産分割をしたいので、同封の遺産分割協議書に印鑑を押してください」という内容の連絡文書が送られました。

 

Aさんは、BさんにもCさんにも会ったことがなく、交流関係は全くありませんでした。

そこで、Aさんは、どのように対応したら良いかということを当事務所の弁護士に相談し、遺産分割の手続を依頼しました。

 

弁護士は、まず、AさんがCさんの相続人であることに間違いがないかを確認するため、Cさんの戸籍を調査しました。

 

その結果、CさんがかつてAさんの母と結婚し、Aさんとも養子縁組を行ったものの、その後離婚したこと、離婚後もAさんとCさんとの養子縁組関係はそのままとなっていたこと、そして、BさんがCさんの後妻の子であることが分かりました。

Aさんは、養子縁組がなされたのが幼少期であったことから、このような親族関係を全く知りませんでした。

 

Bさんから提示された遺産分割協議書は、BさんがCさんの全財産を相続するという内容のものでした。

 

弁護士は、Aさんも相当額の取り分を得るべきだということをBさんに対して主張し、その結果、Aさんは法定相続分に近い金額の解決金を受領することができました。

 

 

【弁護士の解説】

亡くなった方の相続人は、遺産を分けるために、他の相続人との間で話し合いを行う必要があります。

これを、「遺産分割協議」といいます。

 

亡くなった方との間で生前に養子縁組をした子は、離縁(養子縁組を解消すること)をしない限り、実子と同様に相続権があります。

 

この事案のように、幼少期に養子縁組をしたが、養親(養子縁組による親)と交流がなかったために、自分に相続権があること自体を知らないことがあります。

 

遺産分割協議は全ての相続人によって行う必要がありますが、それまで交流がなかった相続人同士で遺産分割協議をするのは、心理的な負担になることもあります。

そのような場合には、弁護士に依頼して遺産分割協議を進めることをお勧めします。

 

◆関連する解決事例◆

・他の相続人から突然遺産分割調停を起こされ、相続財産の自宅不動産を売却するように求められている

・相続放棄を求められたが、念のために相続財産を確認したいとして財産調査を行った事案

 

この記事の監修者

弁護士法人一新総合法律事務所

弁護士法人一新総合法律事務所 相続チーム

新潟県弁護士会・長野県弁護士会・群馬弁護士会・東京弁護士会

所属弁護士数20名以上。新潟5拠点(新潟・長岡・上越・燕三条・新発田)、長野2拠点(長野・松本)、高崎、東京の全9拠点を構える総合法律事務所です。
当事務所は1978年4月に開設され、その後、弁護士法人を作れるようになった2002年4月にいち早く法人化しました。
法人・個人問わず、企業法務・交通事故・相続・遺言・離婚・債務整理・刑事など幅広い分野に対応してきた実績があります。

 

悩むよりも、まずご相談ください

相続チーム所属の弁護士が、
最大限のサポートをいたします。

無料相談する
フリーダイヤル 0120-15-4640

※ご相談予約以外のお問い合わせは、各事務所直通電話(平日9:00~17:00)にお願いいたします。

※新潟事務所は、土曜日(9:00~17:00)も受け付けております。

対応地域

新潟県(新潟市、新発田市、村上市、燕市、五泉市、阿賀野市、胎内市、北蒲原郡聖籠町、岩船郡関川村、岩船郡粟島浦村、西蒲原郡弥彦村、東蒲原郡阿賀町、加茂市、三条市、長岡市、柏崎市、小千谷市、十日町市、見附市、魚沼市、南魚沼市、南蒲原郡田上町、三島郡出雲崎町、南魚沼郡湯沢町、中魚沼郡津南町、刈羽郡刈羽村、上越市、糸魚川市、妙高市、佐渡市)、長野県(長野市、松本市、上田市、岡谷市、飯田市、諏訪市、須坂市、小諸市、伊那市、駒ヶ根市、中野市、大町市、飯山市、茅野市、塩尻市、佐久市、千曲市、東御市、安曇野市、南佐久郡、北佐久郡、小県郡、諏訪郡、上伊那郡、下伊那郡、木曽郡、東筑摩郡、北安曇郡、埴科郡、下高井郡、上水内郡、下水内郡)、東京都、神奈川県、埼玉県、千葉県、群馬県

ページの先頭へ