弁護士　中澤 亮一

相続問題という言葉を聞くと、自分には関係ないのではないかと思いがちですが、実はそうではありません。
誰もが人生の最期を迎える時が来るのであり、そのとき故人の資産をどのように受け継ぐのかということは避けては通れない問題であって、誰もが当事者になりえます。
また、自身が健在なうちに、自分の資産をどのように受け継がせたいのかを考えるということもあるでしょう。
相続はとても身近なことなのです。

身近な問題でありながら、感情的に深く対立する事態になってしまいがちであるということも、相続問題の特徴です。
そもそも相続はお金（財産）に関する問題であるということも理由の一つですが、これまでの親族間の様々な不満が相続を機に噴出し、対立を招いてしまうということが少なくないのです。
極めて残念なことであり、故人も全く望んでいないにもかかわらず、そのような事態に陥ってしまいがちなのが相続問題なのです。

このように、身近でありながらも難しい問題である相続に対して、弁護士の立場からお役に立てることがあります。
まず、弁護士のアドバイスをもとに遺言を作成しておけば、このような紛争を回避できる可能性が高まりますし、実際に紛争となってしまっても、代理人として交渉を試みたり法的手続をとったりすることもできます。
逆に、法的なアドバイスを受けずにご自身で何とかしようとされた結果、さらに困難な状況になってしまうということもよくあります。

私自身、相続に関する相談を多く経験する中で、「もっと早く相談に来てくださっていれば…」と感じたことも多々あります。
お一人で悩まず、まずはお気軽にご相談にいらしてください。