解決事例

2024.12.19

解決事例

負債を相続したくない手続について知りたい何から始めてよいかわからない

育ての親と実の親が違っていて、実の親の負債を相続放棄した事例

【事案の概要】

依頼人は、育ての親と実の親が違ったため、実の親である被相続人とは全く面識がなく、その存在すら知らない状態でした。
被相続人(実の親)の債権者(消費者金融)からの督促の手紙を受け、依頼人は実親の存在を知り、相続放棄を依頼されました。

【解決】

被相続人が、多数回の転籍を繰り返しており、戸籍収集が非常に困難な事案でした。
そのため、債権者より必要な情報(最後の住所地等)を入手し、最低限の戸籍収集によって相続放棄の申述を行いました。
熟慮期間内での手続きが完了し、無事に相続放棄が受理され解決となりました。

※熟慮期間とは…自己のために相続の開始があったことを知った時から3か月が熟慮期間です。熟慮期間内に相続についての手続き(単純承認・限定承認・相続放棄)をしなければなりません。

【弁護士による解説】

本件は、依頼時期が遅かったこともあり(本籍地が不明であるため)、熟慮期間内の申立ができるかどうか際どい事案でした。
そのため、債権者への照会等、効率よく情報収集を行うことが重要であったケースです。

この記事の監修者

弁護士法人一新総合法律事務所

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